離婚する相手と直接話したくない方へ
- 離婚はしたいけれど、直接相手と話したくない
- ついつい感情的になってしまい、離婚条件の話し合いを進められない
- 家庭内では「財産分与」の話しが前に進まない。
- 離婚協議がストレスになって気分的に落ち込んでしまう、仕事にも支障が出ている
- 離婚の話をしたら、相手が興奮して暴力を振るわれるかもしれない
- 離婚を切り出しにくい、どのように話を進めていいかわからない
- 「別居」まで思いきれなくて離婚の話しが進まない
「離婚したい」と思っても、なかなか相手に切り出せない方や前向きに協議を進められない方が少なくありません。特に、別居していない場合は、なかなか時間を決めて話し合うということも難しいこともあるのではないでしょうか。
相手と直接話したくないなら、弁護士へ代理交渉をご依頼ください。
ご本人や両親を通じた接触をする必要はなく、スムーズかつ有利に解決できる可能性が高まります。
以下では、パターンごとに相手と直接話したくない場合の解決方法をお伝えします。
1.対等な立場で話し合いができない場合
普段からの夫婦関係で相手が優位に立っており、直接話をするとどうしても不利になってしまうケースがあります。相手が自分より弁が立つので、言い負かされてしまう場合などです。
そういった状況であれば、弁護士へ代理交渉を依頼するようお勧めします。
弁護士が法的知識をもって交渉すれば相手との力関係の溝を埋められますし、むしろ有利な条件で解決できる可能性が高くなるでしょう。
2,暴力を振るわれる、暴言を吐かれる場合
相手に直接離婚の話をすると、暴力を振るわれたり暴言を吐かれたりして身に危険が及ぶケースもあります。
そんなときには、まずは別居して安全を確保しましょう。その上で弁護士に交渉を依頼するか、家庭裁判所で離婚調停を申し立てるようお勧めします。
弁護士が代理で交渉すれば自分で対応する必要がないので、脅されるおそれもありません。
弁護士から接近しないように警告を出したり保護命令を申し立てたりもできます。
調停をすれば調停委員が間に入ってくれますし、DV案件の場合、裁判所でも当事者が鉢合わせしないように時間や待機場所を配慮してもらえます。
調停を弁護士に依頼すれば、弁護士が裁判所に同行して一緒に行動できるので、より安心感が高くなるメリットがあります。
3.相手とのやり取りがストレスになる場合
不仲になった相手とのやり取りは大きな精神的ストレスになるものです。
離婚問題を抱えると不眠やうつ症状が出たり、過敏性大腸症候群や自律神経失調症などの身体的症状を発症したりする方も少なくありません。
他方で、親族などは、弁護士とは異なり、業務ではありませんので、最善の方法を見つける必要もありませんし、「夫婦喧嘩は犬も食わない」で片付けられてしまう可能性もあります。
自分で対応するストレスが強いなら、協議離婚の交渉を離婚に強い弁護士に依頼しましょう。
離婚に強い弁護士が全面的に相手とのやり取りを代行するので普段は離婚問題を忘れて仕事や日常生活に専念できるようになり、心身の状態が改善される方も多数おられます。
4.感情的になって話を進めにくい場合
自分たちで直接話し合うと、どうしてもお互いが感情的になって協議が進みにくくなるものです。また、一方的に有利な条件を押し付けるような内容の場合は、和解を構築していくプロセスとも異なります。
離婚条件を決めるための話し合いなのに、いつの間にかお互いのなじり合いになって財産分与や慰謝料などの取り決めができないケースも多いでしょう。
自分たちだけでは話し合いを進められないなら、弁護士を間に入れて話を進めましょう。
直接相手と話す必要がありませんし、相手も感情を抑えて冷静に対応しやすくなります。
相手も弁護士をつける可能性がありますが、そうなれば弁護士同士でビジネスライクに話を進められるので、なおさらスムーズに協議離婚できるケースが多数です。
少し話しはずれますが、離婚に関連して面会交流があります。
「スムーズな面会交流」ができている父母というのは、面会交流をビジネスライクにとらえ、父母間では日時、場所、方法以外は一切やりとりをしません。また、送り出す監護親の側もその日は、「子育ての休息日」ととらえて、宿泊付きで送り出してしまうというところまで割り切っている方もいます。
これに対して、「面会交流が禁止された事案」などをみていると、論点を明確にしておらず、感情的なやりとりに終始し疲弊して、結果、面会交流自体もうまくいかなくなったというようなことがありました。特に、離婚に向けて協議をしている場合、話し合わなければならない論点について高い葛藤状態で行わなければならないため、法的に離婚に詳しい第三者が入るメリットがあります。
5.相手に離婚を切り出しにくい場合
そもそも、相手にいつどのような方法で離婚を切り出してよいかわからない方も少なくありません。
たとえば相手が専業主婦で生活力がない、病気がちで離婚後の生活が不安などの事情があり、「不用意に離婚を切り出すと将来不利になってしまうのではないか?」と警戒する方もおられるでしょう。
その場合、離婚意思を伝えるタイミングや方法、その後の対応が重要です。たとえば相手に生活力がない場合や病気の場合でも、生活費を払うなどの対応をきちんと行っていれば、不利になる可能性はありません。落ち着いて相手が安心できる条件を出せば、円満離婚しやすくなるでしょう。
最適な離婚の切り出し方や対処方法は、具体的な状況によって異なりますので、弁護士までご相談ください。
6.こちらが不倫している場合
- 不倫相手と再婚したいから離婚したい
- 浮気していて今の配偶者と一緒にいるのが苦痛だから離婚したい
- 不倫相手が妊娠してしまったので、発覚する前に一刻も早く離婚したい
自分が不倫している状態で離婚交渉をするのは、気分的に非常に難しいものです。
協議中の態度が不審になり、不倫が発覚してしまうケースも少なくありません。
不倫しているけれども離婚したい場合、第三者を間に入れるようお勧めします。また、そのような場合でも、判例法理との関係で、アクションを起こせば良いなどと弁護士からなら最善の一手をアドバイスできるかもしれません。
トラブルが大きくなる前に、弁護士までご相談ください。
7.相手から強硬に離婚を求められる、逆切れされる場合
- 相手から突然不合理な理由で離婚を突きつけられた
- 離婚協議中、ちょっとしたことで相手が逆切れする
これまで夫婦関係が円満だったのに突然納得できない理由で離婚を請求されたときや、相手が離婚を急いでいる様子がある場合、相手は不倫している可能性があります。
すぐに離婚に応じず、確実な不倫の証拠を集めましょう。
相手が離婚を急いでいるようであれば勝手に離婚届を提出できないように、市町村役場へ行って「離婚届不受理申出」をしておくようお勧めします。
ご相談いただけましたら、状況に応じた不倫の証拠の集め方をアドバイスいたします。証拠が集まれば弁護士が離婚交渉を代理したり、不倫相手に慰謝料を請求したりもできます。
相手から突然離婚を求められて対応に困ったら、お早めにご相談ください。
8.直接話したくないときに弁護士に離婚交渉、調停を依頼するメリット
自分で直接話し合いたくないとき、弁護士に離婚の交渉や調停を依頼すると以下のようなメリットがあります。
労力がかからない
自分で離婚協議や調停に対応すると、多大な労力を割かれてしまいます。
相手との連絡はもちろん、反論材料を集めたり離婚に関する法律を調べたりしなければならないでしょう。調停になると申立手続きや裁判所とのやり取りも発生し、さらに手間がかかります。
弁護士に依頼したら交渉や調停を弁護士が代行するので労力がかかりません。仕事や日常生活で必要な作業に集中できるメリットがあります。
ストレスがかからない
離婚トラブルは非常にストレスのかかるものです。特に相手と直接話すと、精神的負担が大きくなるでしょう。
弁護士に任せれば自分で対応する必要はありません。法律の専門家が味方になってくれる安心感もあり、精神的負担が非常に軽くなるメリットがあります。
特に、取り扱うケースそれ自体が、「感情の塊」といえるものであり、自分でやりたい場合に疲れるという御意見はよく聞くところです。
有利な条件で離婚できる可能性が高くなる
離婚の際には財産分与や養育費、慰謝料、子どもの親権者などのさまざまな条件を決めなければなりません。
離婚後、養育費などの継続的な給付がない場合は、離婚時の給付がすべてになるといっても過言ではなく、「後悔のない」交渉としなければなりません。また、親権も安易に譲ってしまった場合、まず、親権者変更を認められるかというと厳しいものが考えられます。
自分で交渉すると、知識が不足していたり相手に言い負かされたりして、不利になってしまう可能性もあります。
弁護士は、法律論をベースにしながら依頼者に最大の利益がもたらされるよう、交渉や調停を進めます。自分で対応する場合よりも財産分与や慰謝料額が高額になったり親権を獲得できたりして、有利な条件で解決できる可能性が大きく高まるメリットがあります。
当事務所の安藤一幹弁護士は、離婚に悩む方への支援に積極的に取り組んでいます。自分で直接相手と話し合いたくない方からのご相談も多数お受けしていますので、まずはお気軽にご相談ください。